「ガチ☆ボーイ」 映画から高次脳機能障害を知る

「ガチ☆ボーイ」 映画から高次脳機能障害を知る
『ガチ☆ボーイ』は佐藤隆太主演の学生プロレス映画

佐藤隆太が演じる五十嵐は大学3年生
一年前の事故で高次脳機能障害になり
事故より前のことは覚えていても
新しいことは眠るとすべて忘れてしまうという記憶障害を持つ学生

記憶障害のことは部員に、プロレスのことは家族にそれぞれ秘密にしながら
メモや写真を取ったり写真を撮ることで代償しながらなんとか生活してますが
プロレスの台本がなかなか覚えられなかったり
ガチ試合ばかりになる本人の行動から徐々に気づかれていきます

弁護士を目指すほど優秀だった本人と、現在の本人の差を受け止めきれない父親の悩み
本人の安全を第一に考える部長や妹の悩みや迷い
それらを覚えきれていなくても、それを察してしまう本人の苦悩

それぞれ様々な思いが錯綜しながらも
自分が自分らしく輝いていたいという本人の意思と
それができるようにに支えていく周りの仲間に感動しました

「記憶が残らないということは生きている気がしない」
「アザや痛みで身体に記憶させる」
という五十嵐の言葉が印象的で
記憶障害を抱える人の理解に役立つ映画だと思います


ワークセンター大きな木も利用者さんの自己実現のため
ご本人の気づきを促すように関わっています

高次脳機能障害には記憶障害、遂行障害、言語障害、感情、社会行動障害などありますが
その症状は多彩で、人によって似て非なるものです

一般的には記憶の記憶とも言われるメタ記憶や病識理解、代償方法の獲得、社会資源の活用によって
障害によって生じる生活の困難さや働きづらさは改善されると言われています

今回はプロレスでしたが、技術や技能といった身体で覚える記憶は比較的保たれやすいと言われていますし
うれしい、楽しい、つらい、悲しいといった感情的な経験によっても記憶は強く残るとも言われています

これから新たな事業が始まりますが、働くことや生活の支援に向けて
ご本人の価値観を尊重し、喜びや楽しみや達成感といった様々な経験
何よりもプラスの体験に結び付くサポートを提供したいと考えています

(tatsuya)


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